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再配達問題を解決する置き配の普及

宅配

置き配が普及する背景

インターネット通販が私たちの生活に浸透し、宅配便の取り扱い個数は年々増加しています。しかし、その一方で大きな問題となっているのが、配達時に受取人が不在で荷物を持ち帰る再配達の存在です。

たとえば、Aさんがネット通販で買い物をした場合を想定しましょう。配達時にAさんが留守だったため、宅配便の約1割が再配達になっているのが現状です。この再配達は、トラックの走行距離を無駄に伸ばすことになり、環境に悪影響を与える二酸化炭素の排出量を増やしてしまうでしょう。さらに、荷物を運ぶドライバーにとっても、同じ配達先へ何度も足を運ばなければならないため、長時間の労働を強いられる原因となります。

物流の2024年問題と呼ばれるドライバー不足が深刻化する中で、この再配達を減らす有効な手段として置き配が普及しています。

置き配の効果は受け取る側と運ぶ側の双方にある

置き配が広く利用されるようになったことで、荷物を受け取る消費者と、荷物を運ぶ宅配業者の双方に大きなメリットが生まれています。

まず、受け取る側のメリットを見てみましょう。Bさんが仕事や外出で日中に家にいられない場合でも、置き配を利用すれば帰宅した時に玄関前で確実に荷物を受け取ることができます。また、料理中や入浴中など、家にいてもすぐに対応できない時にも、時間を気にせず荷物を受け取れるため、生活の利便性が大きく向上するでしょう。

次に、運ぶ側のメリットを想定しましょう。ドライバーは、受取人が不在でも一度の訪問で配達を完了させることができます。これにより、再配達の手間が省け、一日に配達できる荷物の数が増加します。ドライバーの身体的な負担の軽減や労働時間の削減に直結する非常に効果的な仕組みといえるのです。

置き配の今後の課題

多くのメリットがある置き配ですが、今後さらに普及させるためには解決すべき課題も残されています。

もっとも懸念されるのは、荷物の盗難や個人情報の漏洩といった防犯面のリスクでしょう。たとえば、Cさんが置き配で届いた荷物を長時間放置した場合を想定しましょう。屋外に置かれたままでは、通りがかった第三者に荷物を持ち去られたり、伝票に書かれた名前や住所を覗き見られたりする危険性があります。また、急な雨や強い風によって、大切な商品が濡れたり汚れたりしてしまうケースも考えられます。

さらに、住環境の問題も見てみましょう。オートロック付きのマンションでは、住人が不在の際に配達員がエントランスを通過できず、玄関前まで荷物を届けることができません。このような物理的な制限をどう解決するかが、今後の大きな課題となります。