三菱地所が開発計画している「次世代基幹物流施設」
三菱地所は「次世代基幹物流施設」の開発計画を開始しました。
計画している場所は、京都府城陽市東部丘陵地青谷先行整備地区のA街区で、高速道路ICに直結している便利な場所で、付近には国道307号もあります。
また、完全自動運転トラックなどに対応できるシステムになっている点も、大きなメリットでしょう。
施工予定者は三菱地所です。
土地区画整理事業を実行した上で、2025年には新築建物が着工され、翌年の2026年には竣工予定です。
高速道路ICに直結している上に専用ランプウェイの整備ができる、日本初の新しい型の物流施設開発と言えます。
完全自動運転トラックや後続車無人隊列走行の受け入れが可能
三菱地所による「次世代基幹物流施設」は、三重県四日市市から、滋賀県や京都府、大阪府を通って兵庫県神戸市に行く新名神高速道路付近に開発される予定です。
仮に宇治田IC専用にランプウェイを設置すると、完全自動運転トラックや後続車無人隊列走行車を受け入れられます。
こうした次世代モビリティが高速道路から一般道に下りずに利用できる物流施設があれば、多くの業者にとっても便利です。
また、ダブル連結トラックという、まだ実用化されていない乗り物も受け入れられるようにします。
ダブル連結トラックとは、1台で通常のトラック2台分の輸送ができる、連結されたトラックのことです。
「次世代型基幹物流施設」の位置づけ
京都府には、新名神を活かす「高次人流・物流」構想があります。
「次世代型基幹物流施設」は、この構想の拠点として位置づけられています。
「高次人流・物流」は新名神高速道路全線開通のインパクトを活かした構想といえます。
目指すのは、スムーズな人流や物流、産業拠点の構築、国際空港や港湾などと連携できる環境です。
また、「次世代型基幹物流施設」は中核物流拠点として、物流IoT等の最先端技術に対応します。
そして広域幹線物流システムの整備が可能なので、配送効率の高さを利用した物流ネットワークも構築できるはずです。
今後の物流業界の業績がいっそう伸びることが期待できます。
敷地面積や延床面積・期待できることについて
「次世代型基幹物流施設」の敷地面積や延床面積の他ランプウェイの総延長の長さを説明します。
敷地面積は約119,000㎡で、延床面積は約277,000㎡、ランプウェイの総延長は560mです。
自動運転トラックやダブル連結トラックに対応できる、広々とした物流拠点になると考えられます。
今後増えてくると思われる自動運転による未来型の物流が期待できます。
自動運転のもたらす影響として考えられるのは、人手不足解消や、人を巻き込んでの事故の回避です。
どちらにしても、ありがたいところではないでしょうか。