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様々な要因によるドライバー不足

トラックドライバー

年々減ってゆくトラックドライバー

現在、日本のトラックドライバーの数は年々減ってきています。
有効求人倍率で見ると、全職業よりも高い数値を叩き出しており、それだけトラックドライバーが不人気ということです。

ではなぜドライバーは不人気なのでしょうか?
今回は、ドライバーが不人気な理由や、ドライバーが向いている性格の人を紹介していきます。

なぜドライバーは不人気なのか?

ドライバー職が不人気な理由は3つ挙げられます。
1つ目は、2016年に起こった軽井沢スキーバス転落事故の影響です。
凄惨な事件を目の当たりにしたことをきっかけに、身の危険を案じ、ドライバー職を遠ざける人が増えました。

2つ目は、長時間労働が原因の嫁ブロックです。
嫁ブロックとは、奥さんから「ドライバー職はやめて」と言われることで、内定をもらった後でも奥さんに言われて内定を取消しにする人もいるくらいです。
嫁ブロックされる主な原因は長時間労働で、子供といられる時間が少なくなってしまうので、奥さんからの人気は低くなっています。

3つ目は、運転免許制度の改正です。
2017年に準中型免許が新設されたため、若者がトラックに乗るハードルが高くなってしまいました。
普通免許では、車両総重量が3.5トンと定められているため、軽貨物車両や1トントラックや一部の2トントラックしか運転することができません。
そのため、わざわざ準中型免許をとってまでドライバーをしたいという若者が少なくなってしまったのです。

今までの物流業界は、すぐにトラックを運転できる即戦力だけを集めていました。
しかし、ドライバー不足の昨今では、即戦力だけでは到底人が集まらないようになってしまったので、免許取得支援制度や、全額負担制度を行っている会社もあります。
免許獲得にかかる費用は全額会社が負担するという制度をアピールし、若者を積極的に集めているのです。

こんな人はドライバーを目指そう

ドライバーに向いている人は、車の運転が好きで、1人で仕事したい人です。
入社当初は先輩ドライバーと一緒に各地を回りますが、ある程度経ったら独り立ちし、9割以上は1人で運転します。
そのため、チームワークが苦手な方や、1人で仕事を黙々とこなすのが好きな人に向いていると言えるでしょう。
逆に、人といることでモチベーションが上がる人などは向いていないと言えます。

また、稼ぎたいという理由で始めると、長く続かないでしょう。
なぜなら、現在はタコメーターで労働時間を管理しているため、思うように長く働けない場合がほとんどだからです。

適性が合えば最高の仕事

トラックドライバーは、さまざまな理由によって、年々人気がなくなっています。
ですが、免許支援制度などからみて取れる通り、企業もドライバー求人を努力していると言えるでしょう。
1人で淡々と仕事をこなしたい人はドライバーに向いているので、気になった方は、ぜひ応募してみてください。