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捨てるしかなかった食品を再流通させるビジネスが登場

フードロス

深刻な課題フードロス

日本の食品ロスは大きな問題です。
その量は570万トンにも上り、内訳はスーパーやコンビニの廃棄品や食品工場のふぞろいの品が多くなっています。

埼玉県の全栄物販株式会社は、2015年に始まったSDGsに感銘を受け、食品ロス半減を目指してスーパーを経営してきました。
その中で、工場で大量に食品が廃棄されている実情を見て、これから紹介するサービスを思いついたそうです。

返品された商品を品質や賞味期限を確認することで、再流通が可能になります。
そうすることで、今まで捨てるしかなかったものが商品として生まれ変わり、フードロスを減らすことが可能です。

フードロスを減らすプロジェクト始動

先ほど少し説明しましたが、全栄物販株式会社は2021年12月から、捨てるはずの商品を再流通させるフードリカバリープロジェクトを始めました。
これにより、大幅に食品ロスを減らすことに貢献しています。

今まで流通しなかった理由として挙げられるのは、バラバラに返品されたものをいちいち検品して梱包し直すよりも、捨てた方が安いことです。
食品のアウトレットは、出る量や品質が一定ではないため、その都度商品説明を行う必要があり、コストが高くついてしまいます。
ですが、今回のサービスが誕生したことにより、捨てるよりも再流通したほうが利益が出るようになりました。

プロジェクトの実例

フードリカバリープロジェクトは、お菓子工場のアウトレットから始まりました。
現在は3つの洋菓子工場と取引をしており、今後は全国に取引先を見つけたいと思っているそうです。

最初はスコーンやチョコレートケーキのアウトレット200~300個仕入れるところから始まりましたが、シーズンに入ると1000~2000個も注文が入っています。
スーパーでは、安くて美味しい他では置いていない商品として人気になりました。
今後、アウトレット商品を販売するお店を増やしていけば、ロスの少ない食品正常が可能です。

プロジェクトの仕掛け人

全栄物販株式会社は、比較的新しい会社で、2010年に設立、2012年にスーパーゼンエーをオープンしました。
SDGsの食品ロス削減の取り組みに力を入れており、2021年1月には、畑で埋められる前の野菜を、畑に取りに行き販売する取り組みをニュース番組で取り上げられ、複数のメディアに出演するようになっています。
フードロスに力を入れていますが、企業のビジョンは優しさを循環させることで、消費者が優しさを表現する場を提供しています。

フードロス削減に貢献しよう

フードロスは地球環境に関わる大きな問題ですが、全栄物販株式会社は、フードリカバリープロジェクトを通して、食品ロス削減に力を入れています。
あなたがアウトレット商品を変わるだけでもフードロスに貢献できるので、見かけた際はぜひ購入してみてください。