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花きの流通について

花きは生活に潤いを与えてくれる

「花き」とは切花(きりばな)や鉢物(はちもの)のことです。
切花はプレゼントとして相手に渡したり、供花としてお墓や仏壇にお供えしたりします。
鉢物も人にプレゼントしたり、自分の部屋やリビングなどに飾ったりする場合が多いでしょう。

そんな花きは、生活に潤いを与えてくれるものです。
切花や鉢物を飾っておくと、心がほっこりしてストレス解消になるという方は多いのではないでしょうか。
この記事では、花きが生産者から私たちの手に届くまでの流通のしくみを説明します。

花きの生産は日本全国で行っている

花きは北海道から沖縄までの日本全国で生産されています。
日本全国には、花きの販売農家がおよそ81,000戸存在し、その土地の気象条件に合う花きを育てています。
そんな生産者の中には、新しい品種開発に精を出すブリーダーと呼ばれる方々も存在し、日々新しい品種開発に精を出しています。

花きの成長は、種から換算すると平均で4~6ヶ月かかるものです。
中には、種でなく苗(なえ)から育つものもあり、花農家の人々はその性質に合わせた世話を行い、大事に育てていきます。
成長に時間がかかる花きもあり、3年以上を要するものもあるので、育てるのは大変なものです。

収穫された切花の流通経路

上記のように大事に育てられた花きの流通について解説します。
まずは切花の場合です。

切花は収穫されると、10~20本ほどの束にされ、100本ごとにダンボールに詰められます。
この詰め方が重要で、花に傷がつかないように立てたまま詰める場合もあります。
また、バケット流通といった形をとるケースも少なくありません。

このように気を配って詰められた切花は、出荷団体である農協などでまとめられます。
そして、花を取り扱う市場に出荷され、小売店で販売されて消費者の元に届きます。

切花の値段はその花によってそれぞれです。
一般的にガーベラが一番安いと言われていて、1輪100~200円、高級なバラですと1輪350~500円くらいですが、その時の相場によっても異なります。
卒業式や入学式、お別れ会のシーズンなどに、花束で買う方は多いでしょう。

鉢物の流通経路

鉢物についてもお伝えします。
鉢物の場合はサイズがさまざまなので、大きさに合うプラスチックケースが用意されます。ケースに詰められた1ケース単位での出荷です。

鉢物の出荷は個人の場合がほとんどですが、地域の園芸組合で出荷される場合も考えられます。
出荷された商品は花市場のセリにかけられたり、卸売業者や仲卸売業者、売買参加者の中で販売交渉が行われたりします。

卸売業者や仲卸売業者、売買参加者の場合は、すでに決められた契約内容に基づいた予約相対取引になる場合が多いものです。
この取引は決められた卸売価格で行われます。
その他には、生産した農家が直接出荷依頼をしたり、注文に応じて提携先の運送会社に頼んで運んでもらったりする方法をとるケースもあります。