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飲料の流通について

飲み物

飲料の流通

私たちの生活に欠かせない水やお茶などの飲料ですが、その流通にはいくつかの大きな特徴があります。まずは、飲料そのものの性質を想定しましょう。飲料は大部分が水分などの液体であるため、重量があり非常に重みがあります。しかし、1本あたりの販売価格は比較的安いのが一般的でしょう。この「重くて単価が安い」という性質により、商品価格に対して物流にかかるコストの割合が高くなりやすいのです。

もう一つの特徴は、季節によって消費される量が大きく変わることです。例えば、Aさんが真夏の暑い日に冷たいペットボトルのお茶をたくさん飲むように、夏場は飲料の需要が急激に高まります。逆に冬場は需要が落ち着くため、年間を通じて運ばれる量に激しい差が生まれるのです。この波の大きさが、飲料を運ぶ上で考慮すべき重要なポイントになります。

飲料の輸送方法

飲料が工場から倉庫、そしてお店へと運ばれる際の輸送方法を見てみましょう。大量の荷物を運ぶ際には、パレットと呼ばれる荷物を載せる台を使うのが効率的です。しかし、飲料の輸送においては、現在でもこのパレットが十分に普及しきれていません。

多くの現場では、段ボール箱に入った飲料を一つずつ人間の手でトラックに積み込み、そして降ろす作業が行われています。これを手荷役と呼びます。飲料が詰まった段ボールは非常に重いため、手作業で何百箱も移動させるのは、トラックを運転するドライバーにとって大変な重労働でしょう。

仮にドライバーのBさんが、満載の飲料を手作業で降ろす場面を想定しましょう。何時間もかけて重い箱を運び続けるため、体への負担は計り知れません。このような手作業による輸送方法が、今もなお多く残っている現状があります。

ドライバーの負担軽減という大きな課題

手作業の多さに加えて、飲料の流通には他にも直面している大きな課題が存在します。それは、トラックが荷物を積んだり降ろしたりするまでに長時間待たされる荷待ち問題です。

飲料の出荷量や積み込む内容は、注文の状況によって直前まで確定しないことがよくあります。そのため、指定された時間に倉庫へ到着しても、自分の順番が来るまで何時間もトラックの中で待機しなければならない事態が発生するのです。

この長時間の待機と手作業による重労働が重なることで、物流業界の働き方改革、いわゆる2024年問題への対応が急務となっています。ドライバーの労働時間が厳しく制限される中で、今まで通りに飲料を運び続けるためには、パレットの活用や待機時間の削減など、流通の仕組み全体を効率良く見直していく必要があるでしょう。