お肉届ける食肉流通
私たちがスーパーに行けば、新鮮や牛肉や豚肉を美味しい状態で手に入れることができますよね。
その私たちに新鮮なお肉が届くまでの一連の流れを食肉流通と言います。
今回は、食肉流通の流れや、生産者からのメッセージを紹介していきますので、ぜひ最後までご覧になってください。
新鮮なお肉の旅路
新鮮なお肉が私たちの手元に届くまでには、7つの工程を踏みます。
「生産者」「係留所」「解体作業」「内臓検査」「背割作業」「セリ」「家庭」の7ステップです。
これから順に紹介していきます。
まず、生産者の手によって牛や豚が育てられます。
東京都中央卸市場で扱われる牛は、千葉県が最も多く、ついで栃木県、宮城県、岩手県と続きます。
豚の場合は千葉県、岩手県、茨城県のものが多いです。
次に係留所で、豚や牛に休憩を取らせます。
そして、休憩させている間に病原菌検査をし、病気になっていないかの確認が入ります。
検査が終わって行われるのが、牛や豚を麻酔で眠らせて、ナイフなどで行う解体作業です。
生産ラインで一定のスピードで解体していきます。
解体作業が済んだら、内臓に病原菌がないかを、再び検査します。
食べる人が病気にならないための重要な工程です。
続いて背割作業が行われます。
肉は2分割され、肉が食用で使われるほか、皮もくつやカバンの製品として生まれ変わります。
また、骨や骨粉も肥料などに利用可能です。
次はセリにかけられます。
このセリは、機械ゼリという方法で売買され、買い手の仲卸業者たちは、消費者が利用しやすいようにして、肉屋さんに届けるのです。
最後に、精肉店が薄く切ったり、調理しやすいようにして、お店に並べて家庭へ届きます。
なくそう食肉流通への偏見
よく食肉に関する仕事の話をすると、牛や豚を殺すのはかわいそうと言う人がいますが、その言葉は食肉流通に携わる人々の心を深く傷つけています。
自分が一生懸命している仕事を、残酷な仕事と言われたらどうでしょうか?
誰しも悲しくなると思います。
魚や野菜をとる仕事と違って、食肉関係が特に標的にされるのは、江戸時代の身分制度と関係があります。
江戸時代は、死んだ馬や牛を加工して皮を作ったりする職業の人は、差別を受けている人と決まっていました。
そして、その考えが薄くなってはいますが、現在も残っているため、食肉の仕事だけ悪い意味で特別視されるのです。
このような考えは1日でも早くなくなったほうがいいので、皆さんも協力してください。
感謝を忘れずに
食肉流通とは、牛や豚などの食肉が生産者から消費者まで届く流れのことを指し、多くの工程を経て我々の元へ届きます。
そして何よりも、食肉流通に関わっている人に対しての感謝を忘れないようにしましょう。