美味しい果物と野菜運ぶ青果流通
私たちが毎日食べている新鮮な野菜はどうやって届いているのでしょうか?
それを知るヒントが青果流通にあります。
今回は、美味しい果物や野菜の流通の仕組みである、青果流通について紹介していきます。
流通経路は一つじゃない
基本的に野菜や果物は、まず生産者から出荷団体に行き、その後卸売市場から小売業者を経て、消費者に届きます。
野菜の約76%、果物の約47%が卸売市場を経て流通しているのです。
ですが、最近では卸売市場を通さずに、生産者から直接スーパーマーケットに出荷したり、生産者から直接消費者に届けるルートも増えてきています。
このように、配達ルートが発展したことによって、新鮮な野菜を、短い時間で食べられるようになったのです。
生活支える輸入農産物
近頃は、海外から輸入される農産物が増えてきています。
輸入農産物は、商社などが海外の生産者と契約し、出荷業者を通じて輸入します。
そして、卸売り業者やスーパーマーケットにたどり着くという流れです。
海外からの野菜が食べられるようになって、野菜の価格が大幅に下がりました。
その理由は、大量に輸入することができるようになったからで、そのような低価格の野菜に私たちの生活は支えられています。
世間では、国産の野菜を重要視する意見が多く見受けられますが、外国産の低価格の野菜に支えられている人もいるので、安易に輸入野菜を否定することはしないようにしましょう。
もちろん、国産野菜の方が安心であるという意見は否定しません。
実際に、外国産の野菜の方がイメージが良くないという評判があることは事実です。
ですが、仮に野菜を輸入することを一切やめてしまうと、多くの飲食店や小売業が店を畳むことになり、低価格の野菜を買っていた消費者は野菜が食べられなくなってしまいます。
国産野菜と輸入野菜どちらかに絞るという考え方ではなく、2つの選択肢が消費者にはあるという考え方が非常に重要です。
予冷技術でどこへでも新鮮
野菜や果物は、産地で予冷されてから出荷されます。
予冷とは、収穫した野菜や果物を出荷前に冷却しておくことで、冷やしたものは保冷車によって運ばれます。
傷むスピードが速い野菜の産地では、輸送時間の関係により、大都市の近くに限られていましたが、予冷技術の発達や、保冷車などの開発によって、新鮮な野菜をおいしいまま全国へ届けることが可能になりました。
新鮮な野菜や果物が届く流れ
青果流通とは、私たちが普段食べている野菜や果物が生産者から消費者まで届く流れのことを指します。
青果流通のルートはさまざまで、現在進行形で発達し続けており、そのおかげで私たちは新鮮な野菜や果物を食べることが可能です。
ぜひ、この機会に青果流通について学んでみてください。