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お金の流れを意味する金流

流通は物流と商流に分けられる

流通は、生産者の作った商品やサービスを卸売業者や小売業者に届け、そこから消費者の元に行くまでの一連の流れです。
そんな流通は、大まかに物流と商流の2つに分けることもできます。
その他には、金流、情報流という言葉も存在します。

流通とは生産者、販売者、消費者をうまく結びつけることを目的にしているものです。
ここでは、こうした流通や商流、金流について具体例を出しながら説明します。

商流とは賞的流通の略

商流とは、商的流通の略で、商品の所有権の流れを意味します。
商品の所有権は生産者に始まり、やがて消費者にいくものですが、商品と所有権は同じ流れではありません。
以下で詳しく説明します。

仮に販売者Aさんは、生産者Bさんからアクセサリーを買い取る買取仕入れにより、商品を仕入れるものです。
仕入れの際に売買契約が成り立ち、アクセサリーの所有権は生産者から販売者に移動します。
しかし、委託仕入れの場合は、アクセサリーの所有権は生産者のままです。
ただし、消費者がアクセサリーを購入すれば、所有権は消費者になります。

その他に消化仕入れも存在します。
この仕入れのポイントは、委託仕入れのように生産者が所有権を自分のものにした状態で、消費者に売ることです。
しかし、商品が購入されると、所有権は販売者に移ります。

販売者と消費者における商流を想定しましょう。
仮名とおるさんがあるバイク販売店から、半年ローンでバイクを買ったとします。
この場合、バイクの所有観は、販売店やローン会社にあります。
とおるさんはローン会社の信用によってバイクを所有でき、販売者もローン会社を信じてとおるさんにバイクを売ったということです。

金流はお金の流れの事

金流は商品にかかるお金の流れのことです。
ある農家のトマト生産者Aさんがトマト1トンを生産したとします。
このトマト1トンは、卸売業者にお金で取引されました。

卸売業者はAさんから買ったトマト1トンを小売業者に売り、消費者Bさんはトマトを1個、小売業者から買いました、
この間の生産者、卸売業者、消費者に行くお金の流れが金流です。

金流も商流の一部になる

金流は商流の一部になります。
なぜならば、金流も商流も流通の一部になるからです。
商流は金流に似た動きをします。

たとえば、インターネット通販の場合で、金流を見てみましょう。
C子さんがインターネット通販でネックレスを代金引き換えで1万円で買ったとします。
ネットの販売者は生産者Dさんからネックレスを仕入れて売っているので、注文が入ったところで、商品を消費者に発送します。

この商品の代金は、宅配業者の運転手がC子さんから、預かることになっています。
こうした場合は、宅配業者や決済会社が取り決めしている時期に、販売元に商品の代金をまとめ払いで払うことになっています。

また、それとは別に販売者は、生産者Dさんと決めた金額をDさんに払います。
こうしたお金の動きは商流と異なる動きですが、所有権が次々に移動する点では似ているでしょう。